2005-01-01から1年間の記事一覧

動物たちにすべはなく 5

今年最後のエントリー。 更新するつもりはありませんでしたが、12月2日のコメント欄がいっぱいになったので、設けることにしました。 ながらく、ホランドさんと続けていた『不思議な少年』に端を発したやりとりも、これで終わることにいたします。 すでにお…

舞踏『最後の晩餐』〜死の舞踏

近くの大学の身体表現ゼミで吉本大輔さんの主宰する舞踏を観に行った。 郵便局に寄っていたら、年末でだいぶ待たされ、遅くなってしまったけれど、現代の舞踏シーンを垣間見ることができた。 吉本さんは聖母マリア、マグダラのマリアを演じ、他12名の『最後…

RAIN FORESTの白い店

忘年会は『ナディフ』から近いROCOCOというお店。 去年来た時には『ブルーデッキ』といって、エネラルドブルーの長いテーブルが印象的だったが、床にその名残りを残して、店内はを白く改装されていた。 RAIN FORESTというインドのお香が焚かれ、白い店内いっ…

森村泰昌『卓上のバルコネグロ』

表参道は例年並木をクリスマスイルミナーションで飾り、見物客で賑わうが、今年から混雑がひどく交通渋滞になるということで中止になったらしい。表参道に行くと必ず立ち寄る『ナディフ』に行く。『ナディフ』では森村泰昌の写真集「卓上のバルコネグロ」発…

扶桑社『中学公民教科書』市販本回収

そのあと、予定の忘年会まで時間があるので、渋谷の書店に立ち寄る。 ブックセンターと、紀伊国屋書店で扶桑社の『中学公民教科書』を探す。ブックセンターには『新しい歴史教科書』が一冊、紀伊国屋には8冊、公民が2冊あった。 その後、銀座旭屋、国分寺紀…

浅草のレストラン事情

18日は浅草で法事。法事の時にはよく行く『月見草』もロシア料理店『マノス』も予約していなかったので『KATORI』という小さなレストランに行った。 浅草はちょっとあらたまった食事をするにはリーズナブルでおすすめです。 『KATORI』も小さいけれど、落ち…

永遠のライバル

PCのそばにおいている私のお気に入りはモスラ対ゴジラのフィギュア。 ちょっと、埃をかぶっていますが、そんなことものともせず、両者互角、ゴジラ対モスラは永遠の戦いを繰り広げています。 ほとんど黒に近い深緑の特殊ゴム製。 これはどこかのお菓子メーカ…

[雑記]庭園散歩〜殿ヶ谷戸庭園、滄浪泉園

今年の紅葉はあまり芳しくありませんね。 それももうだいぶ無残な姿になっています。 紅葉の時期にはいつも鳩ノ巣渓谷に行くのですが、今年は行かずじまい。 近くの殿ヶ谷戸庭園、滄浪泉園に行きました。 どちらも段丘の国分寺崖線(はけ)の地形を利用した…

『ベトナムから遠くはなれて』総編集:クリス・マルケル 監督:アラン・レネ、 ウィリアム・クライン 、 ヨリス・イヴェンス 、アニエス・ヴァルダ、 クロード・ルルーシュ、ジャン・リュック・ゴダール。

1967年、ベトナム戦争をこのまま見過ごすわけにはいかないとフランスの第一線の監督たちによるコラボレーション。 映画は港のシーンから始まります。 軍艦からクレーンで積み下ろされる巨大な砲弾は海の上でぶらんぶらんと揺られて、トンキン湾に下ろさ…

おかげさまで一年

ほんとうにありがとうございます! みなさまに支えられてのいちねんでした。 これからも、おひまな時にのぞいてやってくださいませ。 m(_ _)m 買ったままで、観ていなかったDVDを昨日観ました。 土本典昭監督の『もうひとつのアフガニスタン〜カーブル日記1…

横浜トリエンナーレ2005〜アートサーカス[日常からの跳躍]

かな〜リ、前。11月1日に行きました。 会期も12月18日と迫ってまいりました。 今回本会場は横浜港に突き出た山下埠頭倉庫。海外から運び込まれた品々の関税待ち、入国を待つ倉庫。いうなれば、日本であって、日本から隔てられた場所でもあります。 前回に…

説得的に語れるようになるために 3

ホランドさんの山下和美『不思議な少年』の感想から始まったやりとり(=対話)のためにこのエントリーをたてます。11月9日、18日、23日の続きです。 長いですが、できれば最初からお読みいただければ幸いです。

動物たちにすべはなく 4

もう5時前には暗い今日この頃ですね。 いつの間にか12月になってしまいました。 このブログをはじめてもうすぐ1年になります。 拙いブログながら、なんとかここまでたどり着けました。 みなさまのおかげです(笑)なんだか、年末のご挨拶のようになってしまい…

[社会]『ご臨終メディア』森達也&森巣博トークショー@青山ブックセンター

21日は『瀕死のメディア』というタイトルで集英社新書『ご臨終メディア』の刊行記念、森達也と森巣博のトークショーに行きました。青山ブックセンターのトークショーに参加するのは3回目ですが、会場は今までで一番広い隣の東京ウイメンズプラザホール。 印…

説得的に関われるようになるために 2

11月9日のコメント欄のホランドさんの山下和美『不思議な少年』の感想をめぐってはじまったやりとり(=対話)のためにここをたてます。 11月9日、18日につづきNo,3です。 長いですが、興味のある方は是非最初からお読みくださいませ。18日のホランドさん…

斎藤晴彦&高橋悠治『冬の旅』@シアターIWATO

高橋悠治、古びた黒いトランクを提げて、前かがみで歩く、あの独特なくにゃりくにゃりで舞台をひと回り。グランドピアノのそばでトランクから譜面をとりだす。 スタンドランプをつけて、弾き始めたシューベルト『冬の旅』。 斎藤晴彦のバリトン歌手並の歌唱…

説得的に関われるようになるために 1

ホランドさんのご要望でここを11月9日の続きにします。 山下和美:作『不思議な少年』の感想から始まったやりとりのつづきです。 はじめてお越しの方は11月9日からどうぞ。コメント欄の字が小さくてすみません。 大きくする方法を探しているのですが、…

庭園植物記展@東京都庭園美術館

9月3日から11月6日で会期を終わりましたが、企画の面白さを記憶に留めておきたいと思います。 10月13日(木)は〜花を奏でる〜ということで、ヴァイオリンとピアノ(伴奏)のミュージアムコンサートがあり、ピアノをやっているSさんと。演奏者の小寺…

沖縄でおこっていることー『辺野古』

へ へ の の こ 辺野古の米軍基地移設問題について、報道されることが多くなった。といっても、地元では2年近くもまえから、反対の座り込みを続けているという。かくいう私は「辺野古」が基地問題だということは知っていたけれど、どこか遠いお話で、さした…

『カムイ伝』著:白土三平〜遅すぎた読者

1巻と2巻読んだだけですが、もっと早く読むべきでした。 未読の方はせめて、1巻だけでも読んでみてください。13〜15巻は必読だと言われているようです。幼い頃、兄の少年雑誌で白土三平の『シートン動物記』を繰り返し読んだ記憶がある私にとって、『…

下地勇コンサート@キネマ倶楽部

6時少し前にキネマ倶楽部前に行くと、人であふれ返っていた。S子さんともうひとりのS子さんとお久しぶり〜。そのうちに子どもたちに歌やお話などたのしいパフォーマンスをしているKさんたちも来て、開場前から何だか盛り上がってきた。3年ほど前の琉球フェ…

かぐわしい香り

29日(土)の夜はライヴでまだ間があったので、銀座から薔薇が見ごろと友人から聞いていた駒込の旧古河庭園へ。 もともとは陸奥宗光の別邸であったものが宗光の次男が古河家の養子になったことから古河家の所有になったとか。 歴史に詳しい友人がいうとこ…

『虹の獄、桜の獄』竹本健治:文、建石修志:絵

(本の内容に触れています、未読の方はお気をつけください) この短編集は月刊誌光文社「EQ」に掲載された「七色の犯罪のための絵本」の7編と書き下ろし『しあわせな死の桜』の8編からなります。 この短編集の巻頭の『赤い塔の上で』は男が身を投げるシーン…

建石修志展『本に微垂む。或るいは、紙に浮かぶ夢』

だいぶ時間がたってしまいました。29日(土)は国立フィルムセンターに成瀬巳喜男生誕100周年特集の代表作『浮雲』を観に行くも、満席で入場できず。5分前では無理かなとは思ってはいたんですが。30日で2ヶ月以上開催していた成瀬巳喜男特集も終わり…

『式日』脚本・監督: 庵野秀明

(映画の内容にふれています。未見の方はお気をつけください)いかにも古そうなこのビデオを借りたのは、『花とアリス』や『ラヴレター』のあの監督岩井俊二(「あの」なんて言っても知らない人多いかしら?)が出演者に書かれているのをはがれかけたラベル…

マンハッタン弦楽四重奏団『ショスタコーヴィッチ弦楽四重奏曲』@武蔵野市民会館

16日(日)は久しぶりにクラシックコンサート。マンハッタン弦楽四重奏団の、ショスタコーヴィッチ弦楽四重奏曲1〜15番全曲演奏会に行きました。全曲演奏するのに、朝10時開始から夜10時まで、半日かかります。昼食と夕食に各75分、3時頃に30…

かわいい&おもしろいおすすめ動画

かわいい画像見つけました!TaQの動画の部屋の動画メニューから http://taqya.sakura.ne.jp/anime/anime.html・一押し かわいい動画1〜40をクリック→8ねむい猫・最近笑っていないという方も思わず笑ってしまいます! おもしろ動画1〜40をクリック→3「…

夜能〜『腰祈』(狂言)『大般若』(能)@日比谷シティー広場

日比谷の高いビルに囲まれた中に掘り下げられて低まった広場に能舞台は設えられていた。ここからは月は見えない。ビルの窓まどから室内の明かりがこぼれる。 会場は仕事帰りの人たちや愛好者でほぼ満席。1000人以上はいたと思う。たまたま一段高くなって…

ボリビアの空、銀座の空

銀座の画廊で、ボリビアでの楽しい旅から帰還されたIさんと久しぶりに会うことができた。ノーメイクなのに、どうしてそんなにつやつやと美しいの。踊りの為に伸ばし始めたロングヘアーもステキ♪ なんどもボリビアに行っているIさんの今回の目的はボリビアの…

見あげれば、月

今日の東京は雨模様。 なんとかと秋の空と言いますが、ときどき馬龍くんのご機嫌が悪くなって、困ります(^-^; 14(金)銀座の画廊の続きです。読み流してやってくださいまし〜☆