かぐわしい香り

azamiko2005-11-06

29日(土)の夜はライヴでまだ間があったので、銀座から薔薇が見ごろと友人から聞いていた駒込旧古河庭園へ。
もともとは陸奥宗光の別邸であったものが宗光の次男が古河家の養子になったことから古河家の所有になったとか。
歴史に詳しい友人がいうところによると、陸奥宗光という人は明治期という日本にとって国際社会の曙ともいえる時代に、植民地支配の強かった列強各国に対し、不平等条約の撤廃など、力によるのとは異なるリアリスティックな外交により政治史上に名を残しているとか。
歴史から学ぶことは、外交ということに関してもいろいろありそうだ。
建築・設計は鹿鳴館ニコライ堂、旧岩崎邸などを手がけたイギリス人建築家ジョサイア・コンドル。薔薇園になっている洋風庭園と、低まったところには心字池や滝のある広い日本庭園も。この日は結婚式が行われているということで建物の中には入れなかったが、薔薇はかぐわしくい香りを放っていた。春には、もっとみごとに咲き誇るだろう。(11月2日の写真をごらんください)
駒込から、鶯谷へ。鶯谷は山手線で一番乗降客が少ない駅だとか。
待ち合わせの南口駅前には、高そうなお蕎麦屋さん一軒しかなくて、坂を下り、カフェを探す。立ち飲みの焼き鳥屋さんから漂うかぐわしい香り(花よりだんご)。店の外の路地まではみ出して、飲んでいる人がたくさん。
適当なお店がなくて、結局、ライヴ会場近くの、入り口近くに券売機のある小さなお蕎麦屋さんに入る。オクラとろろ蕎麦460円。欲張ってきつねとちくわ天を追加190円。計650円。こういうお店はたいがい気のいいおじさんやおばさんがやっていて、安心して入れる。但し、お味は期待できない。30〜40分、食事して本も少し読めた。