扶桑社『中学公民教科書』市販本回収

そのあと、予定の忘年会まで時間があるので、渋谷の書店に立ち寄る。
ブックセンターと、紀伊国屋書店で扶桑社の『中学公民教科書』を探す。ブックセンターには『新しい歴史教科書』が一冊、紀伊国屋には8冊、公民が2冊あった。
その後、銀座旭屋、国分寺紀伊国屋書店でも見たが、アイヌ民族の写真を無断使用し、訴えられている公民は置かれていなかった。お店の人によると、回収の連絡があり、撤収したとのこと。渋谷の紀伊国屋はまだ、連絡前だったのだろうか。
(参照:http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/backnumber.php3?&d=20051220&j=0022&k=200512201907http://www5.plala.or.jp/cgi-bin/bbs/petit.cgi/mogura/bbs
扶桑社とは和解したようだが、公民教科書の市販本が回収というのを知って、学校で使われなければいいのにと思った人は多いのではないか。
強制連行花岡事件についても歴史教科書に何の記載もない。
立ち読みしただけでも、この教科書からどのように肉付けすれば、あの悲惨な強制連行の歴史が立ち上がってくるのだろうかと不思議になる。
日本軍を解放軍として迎えたというような手記を写真入りで掲載する教科書はイラクで米軍を解放軍として迎えたと報じたマスコミ同様、そこに住む人の命や財産など少しも考えてはいない。
記述も含め教科書として不適格という指摘は研究者の声明としても出されている。