2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

秋冷えの蜘蛛の糸途切れ黒鍵にふれるマーカス・ロバーツ*1の爪 窓のない浴室の小さなバスタブは人魚の棺であるやもしれず # 『光リ射ス、影ニ挿ス』PHOT BY MS.BEE *1:ジャズピアニスト

[美術]『ヴィルヘルム・ハンマースホイ〜静かなる詩情〜』@国立西洋美術館

デンマークのこの画家を知るのははじめてです。 ハンマースホイの描く部屋は彼の内部そのもののように感じます。 建物は肉体の暗喩であり、ローマを旅したときに唯一描いたという『ローマ、サント・ステーファノ・ロトンド聖堂の内部』の不規則な円柱や『室…

『山下陽子展“エチュード ――ポートレイトに潜む夢”』@啓祐堂ギャラリー

コラージュのオブジェ作品。書物の形をしたエチュード。 展覧会の説明には 中世末期、王侯貴族たちが書き物机と書棚などを中心に揃えた小さな部屋(書斎)を「エチュード」と呼んでいたことから想を得て、本をかたどった小箱の中にさまざまな作家たちのポート…

『東逸子ーVANITAS・VERITASー儚きものたちのコレクション』@SAギャラリー

絵本「翼の時間」「月光公園」など独特な幻想世界を描く東逸子さんの個展。 東さんが個展をされることは珍しく、原画を目にするのを楽しみにしていました。 近作を中心にエッティング、水彩など。[rakuten:mikihouse:10001656:image]柔らかく、繊細なタッチ…

『ミッドナイト・ホームレス・ブルー』の休止

リンクしている健次郎さんの『ミッドナイト・ホームレス・ブルー』が休止しました。 コメント欄も休止されていますので、『ミッドナイト・ホームレス・ブルー』からこちらを訪れてくださった方にも読んでいただきたく、ここに書きます。 健次郎さんには、当…

かぎろゐ

アウレリウス・アウグスティヌスの文字列縦断し紙色の虫ページの果てを越え 水廊*1の光やさしくかぎろゐてわがうちにある音をしずめぞ 十一月 隣室のため息の聞こえるアパートの一室ひる闌け 闇の手に掬われるがごと駅頭にかろうじて立てるMemento moriを #…