演劇・舞踊

『かもめ来るころー松下竜一と洋子』トムプロジェクト@ベニサン・ピット

演劇を観る機会はあまりありませんが、知人から誘われてこの公演を最後に閉店するというベニサン・ピットに行ってきました。 大相撲の国技館のある両国から約10分。染物工場だった名残を感じさせる間口の広い入り口、高い天井、ホールと複数のスタジオのある…

『アザリアのピノッキオ〜七つの断章による狂詩曲〜』パレスチナキャラバン

落ち葉の樹林をぬけて、ロバの曳く荷車を先頭に楽団とともにやってくるパレスチナの一団。 日の傾いた公園がアザリアの夜に繋がっていると気づく日。 テントは仕掛けである。 エルサレルの村アザリア、ピノキオの絵本のページ、日本の百人町。 リアルとフィ…

立秋すぎれば

・山形国際ドキュメンタリー映画祭2007前夜祭@アテネフランセ 上映作品と作品解説 ・『アザリアのピノッキオ 7つの断章による狂騒曲』 2007年9月27日〜10月21日 全日程・毎夕19:00〜(雨天決行)◆東京公演 井の頭公園・特設テント劇場(井の頭公園野外演劇…

ピナ・バウシュ ヴッパンタール舞踊団@国立劇場

紗羅さんお奨めの初めて観たピナ・バウシュ。 とてもよかったです。 舞踊は、カテゴリーを設けていませんでしたが、1月『透明迷宮』高橋悠治piano×笠井叡dance。 3月には友人のボリビアの民族舞踊を観ました。 ボリビアのカーニヴァルのきらびやかでセクシー…

東海道四谷怪談@渋谷コクーン

歌舞伎好きのFさんのもうひとつの目的。ほんとうは北番をご覧になりたかったようですが、この日は南番です。 20tの水で満たしたプールを特設しての戸板返しや提灯抜けで話題になっているコクーン歌舞伎ですが、平場座布団席、前から4列目、段差がなくて、臨…

『人力飛行機ソロモン 劇場版』@月蝕歌劇団

寺山修司:作、高取英:構成演出、J・A・シーザー 楽日にtosukinaさんもご覧になったという『人力飛行機ソロモン 劇場版』を11日観に行きました。 寺山修司の演劇を生で観るのははじめてなので、この臨場感をどのように表現したらいいのか・・・。 挑発…

二月歌舞伎@歌舞伎座

Kが歌舞伎をみたいと言い出して、ふた月に一回歌舞伎座に通っている。 3日の節分の夜に行ったのが親子観劇3回目。 歌舞伎の面白さがわかって来たように思う。舞台上の閉じられた世界が、観られることで、時間の洗練をうけ、純化されたエロス&タナトスの世…

舞踏『最後の晩餐』〜死の舞踏

近くの大学の身体表現ゼミで吉本大輔さんの主宰する舞踏を観に行った。 郵便局に寄っていたら、年末でだいぶ待たされ、遅くなってしまったけれど、現代の舞踏シーンを垣間見ることができた。 吉本さんは聖母マリア、マグダラのマリアを演じ、他12名の『最後…

夜能〜『腰祈』(狂言)『大般若』(能)@日比谷シティー広場

日比谷の高いビルに囲まれた中に掘り下げられて低まった広場に能舞台は設えられていた。ここからは月は見えない。ビルの窓まどから室内の明かりがこぼれる。 会場は仕事帰りの人たちや愛好者でほぼ満席。1000人以上はいたと思う。たまたま一段高くなって…

『パンチョギ伝』〜マダン(広場)劇

一昨日は神楽坂にあるシアター「IWATO」で韓流演劇日本公演『パンチョギ伝』を観にいきました。〈安山し文化芸術の殿堂の家族劇〉 シアター「IWATO」は以前tosukinaさまがコメント欄でご紹介くださった劇場です。 朝鮮の民族楽器や歌、ダンス、パフォーマン…

『釈迦内柩唄』

昨晩は神谷町の光明寺に一人芝居『釈迦内柩唄(しゃかないひつぎうた)』を観に行った。 S子さんに誘われたからなのだが、ちょっとどうしようかと思っていた。気が重くなりそうな気がしたからだ。ただでさえ、暗い気持ちになるこのごろ、これ以上、気が塞ぐこ…