『小川紳介と土本典昭』

11日からアテネフランセ文化センターで始まった『小川紳介と土本典昭』に行って来ました。
小川作品『圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録』、土本作品『ある機関助手』『ドキュメント路上』『パルチザン前史』『水俣ー患者さんとその世界』を観ました。
お二人は岩波映画制作所でドキュメンタリー制作の出発を始め、ドキュメンタリーになくてはならない、貴重な足跡を残されたということがとてもよくわかりました。
土本さんは今もご活躍で11日にはお話もされたようですが、残念ながらその後に行ったので聴けませんでした。
作品それぞれについては、いずれ書けたらと思いますが、8月20日最終日の小川作品『1000年刻みの日時計 牧野村物語』土本作品『よみがえれカレーズ』はどちらも一度観ていて、その面白さは蘇ります。強力お奨め。特に、アメリカに爆撃される以前、ソ連侵攻後のアフガニスタンを撮った『よみがえれカレーズ』は是非見ていただきたいです。お時間ある方はいかがですか?
戦後60年
10年来構想していたという小川紳介の本を出版予定の評論家上野昂志さんが11,12日会場にいらしていて、昔『ガロ』に目安箱というエッセイを書かれていた読者だったので、少しお話ししました。『戦後60年』(by 作品社)という文化論を出されたばかりとのこと。13日に書店で購入してサインをしてもらおうと、3店舗探したけれど、どこもなくて、がっかり。でも、13日は会場にいらしていなかった。小川紳介についてどのような本を出されるのか期待しています。