渋さ知らず『行方知れズ』

そのあと、東急本店から5分ほどのビル2階にあるミニシアターアップルリンクUKで、ジャズオーケストラ渋さ知らずのドキュメンタリー『行方知れズ』のレイトショー(PM21〜)を観るために、時間をつぶした。寒さがこたえて、歩きつかれて、温かいものが食べたくて手近な九州ラーメンのお店に入ったけれど、890円也。いつのまにかラーメンもこんな値段になっていたんですね。入り口が近く風が吹き込み寒いので、お店を変えて、カフェの2階で時間をつぶす。学生風男女の多い、サークル室のような雰囲気のお店。
ジャズオーケストラ渋さ知らずは40人(時に分散、時に増殖)からなるプレヤーに加え、踊り子、パフォーマー、サーカスと前衛劇団のような雰囲気の大道具、小道具もあったりで、演奏のすごさに加え独特のエネルギーが世界的に人気のグループです。
ドキュメンタリーフィルムは主にこの大所帯を統括するリーダーの不破大輔さん(ベーシスト)を追ったもので、ホームレス風のいでたちもすごいけれど、言動、行動もカリスマ的ですごい。
ミュージッシャンにめずらしくないのかもしれないけれど、個人的にはあんまりお付き合いしたくない感じ・・・って「お前もな!」って?
不破さんのベースはすごくいいですよ(笑)。
この映画、フィルムとしての完成度はいいとはいえないけれど、面白さはあります。
演奏のシーンでイマイアキノブの愛を歌うボーカルがすごくよかったのと、不破さんにサルと言われていた大塚というひとのギターもとんでもなくカッコよかった。

ひさ〜しぶりに終電車で帰って、家までの道を冷たい風が吹いていたけれど、こんな時間に空はなぜか明るくて、白い雲が空を覆っていたせいだと思うけれど、雲の合間に冷たく星も輝いて、東京の夜の空がこんなに明るく美しいなんて・・・と思ながら、家までの道はなぜかとても近かったのです。