『ミトン』『チェブラーシカ』監督:ロマン・カチャーノフ@渋谷:シネマアンジェリカ

azamiko2008-08-04



崖の上のポニョ』はまだ観ていませんが、ジブリ美術館でも公開中の五十年ほど前のロシアの国民的アニメ,ロマン・カチャーノフ監督のパペットアニメ二作を観ました。どちらもかわいくて、そのけなげさに打たれます。
ミトンのポストカードやチェブラーシカのぬいぐるみもあって、かなり魅かれましたが、チラシだけで我慢することにしました。(^−^;


少女と子犬のドラマ。
お友だちが犬を飼っていることがうらやましい少女。
道に落ちているミトンを子犬になぞらえて遊んでいるうちに、ミトンが子犬になって・・・。


願望はすべてかなえられるとは限らないことを子どものころに知ってしまった私たちは、 現実的な選択やあきらめるということを繰り返してきました。
そして、望むということそのものをしなくなってしまうのかもしれません。
幻想は願望をかなえるある形に違いなく。
子犬のかわいらしさは願望そのものの姿でもあって、望むことのけなげな美しさに打たれます。


チェブラーシカチェブラーシカ (おひさまのほん) [ エドゥアルド・ ウスペンスキー ]
南の国から木箱に詰まれて果物屋さんに送られてきた耳の大きな支えていないとすぐに倒れてしまう正体不明の小さな生き物チェブラーシカ
動物園でもひきとってもらえず、不安なまま、電話ボックスの片隅に住むことになります。・・・

チェブラーシカの寄る辺なさは、誰もがそうだったはずの小さきものや無力なものの形をしていて、繋がることの理屈なさを思います。