「澁澤龍彦 幻想美術館」展@横須賀美術館


JR横須賀駅からタクシーに乗って、海岸線を20分以上走ったでしょうか?2900円もかかるとは・・・(苦)
海岸に面した丘陵に立つガラス窓の白い美術館。
美術館の前の芝生に寝転びたい衝動に駆られます。


澁澤龍彦の幼少期から死までの活動を追って、著書や彼の愛したものたち。
数々のシュールレアリズム作品を展覧。
それらに混じって、ドヌーヴの横顔やシャーロット・ランプリングバロック風のホテルで撮ったヌード写真など。
彼はコレクターではなかったけれど、吸い寄せられるように集まったものたちです。
昭和20年、終戦の歳に17歳を迎えた澁澤にとって、戦前と戦後は彼をも二分し、
「・・・戦時下の生活がどんなに不自由かつ苦しいものだったとしても、昭和20年以前、つまり、私の黄金時代は、私にとって光り輝いていた」
少年期の童画がシュルレアリズムの源流のようです。
好んで描いた線描デッサンは、ユーモラスな怪獣のよう。


咽頭癌の闘病をしながら書いた「高丘親王航海記」の原稿の升目を埋めたおよそ彼らしくない丸い踊るような鉛筆の文字と橙色で塗った色鉛筆の手書きの地図がその時を閉じ込めたようにありました。




【後述】
S氏よりアドバイスをいただきました。
行かれる方は、ご参考に☆
横須賀美術館に行くなら京急の「浦賀」で下車。
土日祝日は浦賀から美術館行きの直通バスが運行しています。
そして観音崎公園でも散策して、帰りのバスは観音崎から横須賀中央まで海岸線を走って帰るのがベスト。



斎藤義重(誤)から原口典之(正)に訂正し、お詫びいたします。
Sさんありがとうございました。m(_ _)m




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