ジル・アパップ&ザ・カラーズ・オブ・インヴェンション@武蔵野市民文化会館
22日(土)、期待していたコンサートです。
ヴィヴァルディーの「四季」をヴァイオリン、アコーディオン・コントラバス・ツィンバロンという編成で演奏するという。
最初に演奏したクライスラーの前奏曲のはじめの一小節を聴いた瞬間、私のヴァイオリニストだと確信した。
それほど、ジル・アパップのヴァイオリンはインパクトを与える磨きぬかれた音色だった。
上手いというだけではない、そそぎこまれるものの大きさを感じさせる、もって行かれてしまう演奏だった。
それも俗に流れていない。
1963年、アルジェリア生まれのフランス人、10年間、サント・バーバラ交響楽団のコンサートマスターを勤めていたという。
丸い回転椅子から離れて、アコーディオン、コントラバス、ツィンバロンの近くでセッションしたり自由な演奏スタイル。
クライスラー:前奏曲とアレグロ、モーツアルト:アダージョ、ユダヤの伝承音楽が特に印象的だった。
アンコール曲のサラサーテ:ツィゴイネルワイゼンもまた、素晴らしかった。
愛聴しているハイフェッツを思い起こさせる。
四季はアパップ版といわれる、彼独特の表現。
ザ・カラーズ・オブ・インヴェンションとの息もぴったり。
特に、アコーディオン、ミリアム・ラファール
口笛、ヴァイオリンをギターのように爪弾いたり、ヴァイオリンやコントラバスの本体を打楽器のように叩いたりと、インプロヴィゼーションふう。
好みとしては、室内楽のボリュームがある方がいい。
コンサート後、売り切れてはならじとCD購入に走る(^-^;
3枚も買ってしまう。
こんなことはめったにない。
アマゾンで検索してもヒットしないので、買っておいて正解だった。
休憩なしの全13曲、かなり消耗したようだけれど、携帯を向けると気軽に笑顔を向けてくれた気さくなジルでした♪
ジル・アパップの演奏風景のビデオがありました。こちらをクリック!