ジオラ・シュミット@武蔵野文化会館小ホール

少し前になりますが、23日、ヴァイオリンを聴きました。
少々荒っぽいと感じるところもありましたが、男性の弾くベートーヴェンの熱のこもった力強さに魅了されました。
ヴァイオリンソナタ第4番。特に、第3楽章のすばらしさ。
出来上がった作品は、作者の手を離れ、いろんな奏者によって演奏されるわけですが、べートーヴェンはきっと、こんな熱情そのままに作曲したのではないかと思わせます。
2列目に座っていたので、息遣い、鼻息までも聞こえてきました。
後半に弾いたサラサーテカルメン幻想曲もアンコール曲のヴィエニアウスキのポロネーズも超絶技巧を要する難曲ですが、これまた、気迫のこもった演奏です。
パールマンの弟子というくらいで、はじめて知るソリストでしたが、機会があれば、是非また、聴きたいものです。


ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第4番 イ短調
ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのソナタ ト短調
P.ラッサー:ヴォカリーズ
F.クライスラー:愛の喜び、愛の悲しみ
P.サラサーテカルメン幻想曲
〈アンコール〉
ヴィエニアウスキ:ポロネーズ ニ長調
イザイ:子どもの夢

楽器はガルネリ・デル・ジェス(ジュリアーノ音楽院から貸与)