フランシス・ヤコブ 『クラヴィーア練習曲集 第3部』(全曲)オルガンコンサート@武蔵野市民会館

azamiko2006-03-22

パイプオルガンもチェンバロも伴奏ならばともかく、独奏はあまり興味ないまま、誘われて18日、パイプオルガンのコンサートに行きました。
小ホールで聞く迫力に加え、オルガンの音質は好きではないけれど、パイプオルガンの音色も、多彩だということがよくわかりました。
そして、なんと言っても、フランシス・ヤコブの音楽的確信に満ちた演奏。
それも、それぞれの曲のはじめには10曲のコラールの原曲を、くるり向きを変えて立ち上がっては歌い、また背を向けては巨大なパイプオルガンに向かって、楽譜をめくる人がついているにもかかわらず、譜めくりまで自分でしながらの精力的な演奏を休憩時間を含め2時間40分。
教義を伝えるコラールの意味が分からなかったのは残念ですが、バッハが鍵盤楽器(クラヴィーア)の練習曲に込めた宗教的な精神性が、数々のオルガンコンクールで優勝したフランシス・ヤコブの演奏にかける情熱を通して祈りとともに伝わってきました。