日乃ケンジュ個展@啓佑堂ギャラリー

世界堂でちょっとした買い物をして、品川からざくろ坂を上って、7時ころ啓佑堂に。
奈良から個展の為にいらしていたケンジュさんにお目にかかることができました。
ケンジュさんの木炭、鉛筆で描く人物や動植物は不思議な感覚を呼び起します。
まがまがしさに秘められた不穏な静謐さとでもいうような、ある種の人間には見えてしまう、意識の底から浮かび上がってくる陰画のようです。
2年前にはじめてみた日乃ケンジュ初個展とは趣をかえて、今回は浮遊する廃墟という新しいテーマが眼を惹きました。
また、去年12月に刊行された限定版、ジャン・ジュネ没後20周年記念出版、ジャンジュネ詩篇≪愛の唄≫松本完治訳に挿絵を寄せられていて、これがすばらしいコラボレーションになっています。
この挿絵をみた浅田彰氏からある日、電話があり、とても褒めていただいたと話されるのをきいていると、若い作家が新芽を伸ばすように成長してゆく姿を目前にみるようでとても嬉しい。
4月には、詩集の出版記念を兼ねた個展の予定とか。楽しみにしています。



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愛より強い旅』監督:トニーガトリフ

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『夢の中へ』
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