『夢二のテーマ』ーウォン・カーウァイは清順ファン？

ネット注文して中古を１８０円で買いました。送料３４０円。得したような損したような(笑）
梅林茂作曲。http://www.diana.dti.ne.jp/~motriz/ume.html
『夢二のテーマ』が違うバージョンで３曲入っています。『一輪の花』という別タイトルのナタリア・イザワのフランス語で歌うバージョンは、ちょっと、やるせない歌い方です。
この曲をはじめて聞いたのはレンタルショップで借りたウォン・カーウァイ監督の『花様年華』（かようねんか）です。だから、『花様年華』のテーマソングだとばかり思っていたのです。サウンドトラックを愛聴しています。この曲が鈴木清順監督の映画『夢二』のテーマソングだときづいたのはつい最近のこと。たしかに『Yumeji's　thema』とは書いてあるんだけれど（爆）。作曲者が誰かと気になったので見てみたら、『Shigeru　Umebayashi』ではないですか。これってもしかして日本人の曲？これだもの・・・(はぁ）。そして、『夢二』と『花様年華』とが、やっとリンクしました(笑）。
『花様年華』はウォン・カーウァイ監督作品としては、あまりいいとは思いませんが、２０００年のカンヌ映画祭でトニーレオンが最優秀男優賞をとった汗ばむような蒸し暑い夜の気だるさを感じさせる情事の物語です。
『夢二』は観ていませんが、『花様年華』にこの『夢二のテーマ』が映画のテーマソングとして使われています。映画はともかく、この曲がすごく気に入りました。就寝前の定番。いわば睡眠薬のようなもの(笑）。

コントラバスがリズムを刻みヴァイオリンが流麗に流れ、夜道を何処までもあてどなく歩いているイメージ。『花様年華』ではこの曲の前にトニーレオンの劇中の短いセリフがあり、倦怠感を感じさせます。
『夢二』を加えて、鈴木清順のロマン三部作といわれるほか２作『ツイゴイネルワイゼン』『陽炎座』、その他の作品もとても好きなのだけれど、沢田研二が私の竹下夢二イメージに合わず『夢二』は観ていません。といっても、沢田研二が嫌いと言うわけではなく、タイガースのジュリーは好きなのですけれどね。レンタルショップで探していづれ観ようと思います。この曲をウォン・カーウァイが使ったということは彼もまた鈴木清順ファンなのかもしれませんね。