李政美さんの歌

「nonohana」歌姫たちのソング・オブ・短歌

「nonohana」歌姫たちのソング・オブ・短歌

夜は李政美(いちょんみ)さんのチャリティーコンサートに行く。
http://leejeongmi.com/
三鷹駅から1分の武蔵野芸能劇場。以前、一度だけ友人のKさんに薦められて聴いて、是非また聴きたいと思っていたのが、意外に早く実現。開演時間 よりだいぶ早く行ったので、最前列があいていた。ちょっと前過ぎるかとは思ったけれど、一番前に座る。偶然、かつていっしょに音楽のサークルをやっていた知人にあう。以前はいろいろ身体の不調を訴えていらしたけれど、すっかりお元気になられたようだ。最近はじめたというジャズギターやボーカルの話に花が咲く。しばらくして久しぶりに会う友人Iさん、仕事場から駆けつけた李政美ファンのKさんも。
ステージの背後に帯状に掛けられた裂き布織りのかずかずの色彩がみごと。裂き布織りを意識して、ちょんみさんは真っ白い衣装で登場。
ちょんみさんの歌は言葉をとても丁寧に歌い上げる。音大に入ったきっかけはオペラ歌手になりたかったというだけに歌唱力もすばらしい。自分の母国日本と父母の国朝鮮、二つの言葉と言葉を越えた共通の思い。この日は歌わなかったけれど、70年代から韓国の学生運動で歌い継がれてきた『朝露』が私のお気に入りだ。
レパートリーはオリジナルのものに加え、武満徹高橋悠治、ビオレータ・バラ、サティ、バッハ、ロバータ・フラックキャロル・キングなどの曲に詞をつけたもの。朝鮮民謡やポップスなど、好きなものはなんでも歌うという貪欲さ。
手話を交えて金子みすずの詩『わたしと小鳥とすず』の歌やアリランのバリエーションをみんなで歌って、とっても楽しかった。

このあと、多忙なKさんは残念ながら帰り、Iさんと近くのお豆腐がうりのちょっとおしゃれな居酒屋に入る。お酒が飲めない二人が頼んだのは梅酒のお湯割り。梅がひとつ入っていて美味しかった。豆腐とふ入り蕎麦もまずまず。しばらくぶりの近況報告などをし合う。だけど、最後はこのところ頻発する災害に、近々東京も何かあるのじゃないか、地震がそろそろ・・・という話になって、1、5〜2メートルのバールを買っておこうという話しになった。地震で建物の下敷きになった人を救い出すためだ。自分が下敷きになったら諦めるしかないか・・・。(だれかたすけてー!)
あ〜、しあわせは続かない。