『神聖喜劇』の映画化

そういえば、大西巨人の『神聖喜劇』の映画化がすすめられ、とうとうシナリオが完成したとのこと。すでに『シナリオ神聖喜劇』として発売されているのをめくってみると、監督は澤井信一郎のようですね。

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

シナリオ 神聖喜劇

シナリオ 神聖喜劇

古風なほど真正面から撮る人なので『神聖喜劇』にふさわしいと思う。映画化と聞いてまづ、浮かんだ監督は澤井信一郎だったので、私としては大いに期待しています。ただ、『ゲンセンカン主人』でもいえることだけれど、原作と映画は別ものと考えて見なければ、原作を読んで出来上がったイメージとのずれでガッカリしてしまうのではないかと思う。
あとはキャスティング。はたして、東堂一等兵は?大前田は?古兵殿は?大西巨人ファンによる投票では東堂は「生きていれば」市川雷蔵だったらしい。私も最初に浮かんだ人(笑)。雷さまステキ!
市川雷蔵の出演している『陸軍中野学校』(監督:増村保蔵)はずいぶんまえに深夜放送で観たが、閉塞した軍隊の雰囲気をよく表していた。たぶん、この『陸軍中野学校』の市川雷蔵が東堂のイメージとダブったのだと思う。去年の年末、銀座のシネスイッチで市川雷蔵特集をやっていた。今でもやはり、おもしろい。増村保蔵は個を徹底的に描く人なので、増村保蔵の『神聖喜劇』なんていうのもちょっと観てみたい気がするのだが。
う〜む。現存する配役としては、東堂一等兵には・・・金城武なんていうのはどうでしょうか(笑)?だって、他に思い付かないんだもの。金城武のファンだからなんですけどー(ぽりぽり)。