記憶に残るものを。

東京地方はことのほか寒い元旦でした。
我が家の休日の定番スラヴァの『アヴェマリア』やアルヴォペルトの楽曲などを聴きながら家事をしていました。

ave maria

ave maria

シレンシオ -沈黙-

シレンシオ -沈黙-

朝まで生テレビ』に姜 さんが出演していて、いつもながら粘り強く話そうとしているのが印象的でした。ああ、もっと、ゆっくりききたかったなあ(悔)。姜 さんには今年も注目しています。
『デモクラシーの冒険』
デモクラシーの冒険 (集英社新書)

デモクラシーの冒険 (集英社新書)

は読みやすそうなので、近々読みたいと思います。面白かったらご紹介しますね。
あと、エンターテインメントとしては、竹本健治。去年より越年してしまった竹本健治のゲーム三部作のひとつ『囲碁殺人事件』。『トランプ殺人事件』がとりわけ面白かったので、ミステリにはあまり興味のない私もついつい引き込まれてしまいます。
トランプ殺人事件 (創元推理文庫)

トランプ殺人事件 (創元推理文庫)

囲碁殺人事件 (創元推理文庫)

囲碁殺人事件 (創元推理文庫)

『フォアフォーズの素数
フォア・フォーズの素数

フォア・フォーズの素数

の中に収められている『砂時計が止まるまで』がとても気に入って、竹本健治の本は古書店などで見つけたときには買ってるので、けっこうたまっています。バーミリオンのネコシリーズの戦う女にはアップルシードのデュナン同よう、やっぱりどうしたって惹かれてしまいます(笑)。
しかし、ためる一方で、本を整理すること。処分することも必要なんですが、これがなかなか出来ない(泣)。本だけじゃないんですが(泣泣)。
読書家の友人Sさんが去年くらいから村上春樹に凝っていて「逃避的、バイブル的に読み継いでいる・・・」と語っていました。
Sさんの一押しは谷崎潤一郎賞受賞作『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とか。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

長年にわたってベストセラーを生み出す作家村上春樹もちゃんと読んでみようとおもいます。日本ではあまりサイン会をしないようですが、ボストンで村上春樹のサインをもらったとボストン帰りのミュージッシャンが先日、言っていましたっけ。海外でも翻訳され読まれているその魅力は・・・?
風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

なにせ、小説では『風の歌を聴け』を発売当初よんだきりなんです(笑)。内容もほとんど忘れていました。ビデオのレンタルショップで、『風の歌を聴け』(監督:大森一樹)を見つけたので借りてみましたがなかなかよかった。小林薫真行寺君枝の淡々とした演技が原作の雰囲気を思い出させてくれました。「人生は淡々と、ドラマティックなんかじゃない」というのか・・・。やはり、私は視覚的ではなく、映像的人間と再認識した次第です。
この淡々とした乾いた雰囲気は湿潤的なジメッとした日本的風土からすると異質だけれど心地いい。それは村上春樹の魅力のひとつなのではないかと思います。初期の作品からどのように変遷していっているのかそれもまた楽しみですね。
錆びついた頭にはなかなか厳しいものがありますが、本を読むこと、記憶に残るものを探すことは、今年の目標です(^_^*