遠く沖まで見渡して

3日は、親族の新年会で横浜に泊まり、今日は数年ぶりに山下公園を散歩。今日の横浜はコートを着ていると汗ばむほどの陽気で、風もなく静かなのどかな昼下がりでした。3日の中華街は大変な賑わいだったようですが。
スマトラ沖地震では、こんなふうにのんびり海岸べりを散策していた人たちが大津波に呑み込まれたのだろうと思います。
1日の日記に、「いつ降りかかるかもしれない天災」 と書きましたが、スマトラ沖地震の被害はひと言に天災と片付けられないものがあるようですね。震源地からインド・スリランカにまで津波が到達するのに90分〜150分あったということです。地震による津波の被害をかつて経験したことがないとはいえ、気象観測はされていたはずだし、警告がでなかったのはなぜなのか?
タイやインドネシアでは緩衝の役割を果たしたはずのマングローブの林が開発によって伐採されたことが、村ごと呑み込むほどの壊滅的な被害になりました。このことを考えても、マングローブを伐採して利益を得たのは地元の人びとではない。
新潟の地震では、雪国であるため伝統的に建物の構造が柱や梁ががっしりしていたことが、実際よりも被害を小さくしたといわれています。
天災によるのだから被害はしかたがないのではなく、自然を畏怖し、自然の中で生き共存してきた叡智を生かしてゆく施策が、とりもなおさず、政治の役割であると思います。