ギドン・クレーメル&クレメラータ・バルチカ@オペラシティーホール
クレメラータ・バルティカはドイツ系のラトヴィア人であるクレーメルがバルト三国の若い音楽家たちを育てる目的でつくった楽団で、今年で10周年を迎えるという。
20〜30代のエネルギッシュな演奏は、クレーメルの繊細な神経の行き届いた、なおかつダイナミックなゆるぎないヴァイオリンソロを際立たせ、緊張感を漲らせるにあまりあるものだった。
CDライナーノーツによると、ギドンクレーメルの愛器は1730年イタリア製のグァリネリだということだが、この日のヴァイオリンがそれだったのかどうなのか、プログラムに触れていない。
ただ、最前列で聴いたかぎりでは、繊細さは感じたものの、音色そのものは、大きく響くわけでも、特別艶やかであるというものでもなかった。
「弘法、筆を選ばず」か。
特に、ピアソラの『ブエノスアイレスの四季』!
Aプログラム@武蔵野市民文化会館では、ヴィヴァルディの『四季』をモリコーネの『アントニオ・ヴィヴァルディのための四つのアナコルティー』と挟んで演奏。
こちらも、バロックとは一味違うエネルギッシュなヴィヴァルディの『四季』だった。
ピアソラの『ブエノスアイレスの四季』の中にはヴィヴァルディの『四季』のフレーズが挿入されていて、四季それぞれのもつ自然の厳しさが伝わってくる熱い演奏である。
ヴィヴァルディとピアソラの四季を季節ごとに交互に演奏したCD『エイトシーズンズ』を購入。
特にお気に入りはピアソラの『ブエノスアイレスの夏』
マーラーの『アダージョ』、ショスタコーヴィッチのヴァイオリンソナタもすばらしく、9月19日発売予定のCDを購入するつもりです。
【曲目】
・マーラー:交響曲第10番「アダージョ」
・ショスターコーヴィッチ:ヴァイオリンソナタOP.10
・カンチェリ:リトル・ダネリアーダ(日本初演)
・ピアソラ:ブエノスアイレスの四季(編曲:L.デシャトニコフ)
【アンコール曲】
・ガーシュイン:「ポギーとベス」より
〜もうすぐNY行きの舟が出る
・グレンミラー:ムーンライトセレナーデ
【コメント関連URL 】
『無伴奏「シャコンヌ」』監督:シャルリー・ヴァン・ダム
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