米軍再編、基地、パトリオット搬入に思う。

azamiko2006-10-18



TBSニュース23で韓国のピョンテク米軍基地拡張反対闘争を続けるテチュ里の農民たちの姿を撮影している中井信介さんというビデオジャーナリストを追った映像が放映されましたがご覧になった方はいらっしゃいますか?
内容を確かめたいと検索しましたが、ヒットしないので、あれは、もしかして脳内映像だったのだろうかと、最近記憶に自信のない私です(^-^;


ニュースの内容ではありませんが、中井さんの撮影について書かれている文章がありました。
http://www.hurights.or.jp/newsletter/J_NL/068/03.html
テチュ里はかつて戦前、日本軍が基地も設けて、土地を強制収用したところでもあり、当初、中井さんも村の人から「日本人に撮影する権利はない」と言われたといいます。


機動隊によって、田んぼに座り込みをするおばあさんたちを排除する機動隊員に訴えかける言葉を聞いていると胸がつかえてしまいました。


「日本人だって、こんなひどいことはしなかった!」
「あんたたちは同じ韓国人なのに」
「あんたたちに指図して、自分は手を汚さず、あんたたちだけが泥だらけになって・・・!あんたたちだって私たちの気持ちがわかるだろう!」


韓国の機動隊は、徴兵制度で徴集された若者たちなので、語りかければ通じるはずだというおばあさんたちの叫びです。
おばあさんたちの言葉にじっと耐える隊員たち。


村人と隊員は敵ではありません。
ふだん反目している警察官が牛の出産のときには手伝うシーンがありました。
「おれ、こんな経験、初めてだ」と、感動している隊員の声。
殺すことより、生命の誕生を祝うことこそ人間のたどるべき途として、人間の歴史が選択してきたはずです。
小学校がシャベルカーで壊されるシーンはほんとうに胸が痛みます。
丹精込めて開拓した田んぼや小学校を取り壊して、「平和のため」の基地建設などありえるのでしょうか。


テチュの里の映像は沖縄の基地建設、パトリオットミサイル搬入に対する戦いを思い起こさせます。
ミサイル一発2億円。
24発が沖縄嘉手納基地に配備され、発射台、人件費など約100億円がつぎ込まれるといいます。
北朝鮮の核実験はとてもいい口実になりました。
15kmしか飛ばないパトリオットは米軍基地の攻撃にしか対応できない、という事実は米軍に守ってもらうということが幻想でしかないことをあらわしているのですが。
基地は住民を守りません。
太平洋戦争のときも日本軍の施設があった村はことごとく壊滅的な被害を受けています。基地が置かれるということは危険を抱えるということです。
そして、そこから戦場に兵士や武器を送り出すということです。
日本は戦争をしない、武力で問題を解決しないと誓った国です。
基地を置いて、ミサイルを置いて、アメリカを無条件に受け入れて、戦争をしないといえるでしょうか。
ちなみに、これまで世界で行われた核実験は約2000回。そのうち1000回はアメリカによるものだとか。


戦後の世界の核実験(日本経済新聞
1位 米国    1030回
2位 ロシア    715回
3位 フランス   210回
4位 英国      45回
4位 中国      45回
6位 インド      4回
7位 パキスタン    2回
合計       2051回

世界の核爆弾投下実施
 1位 アメリカ    2回 


北朝鮮が東アジアに緊張をもたらしたのはたしかに非難されるべきことです。
金正日が自国民を苦しめている映像を見ると、何とかしたいと思うのはだれでも同じでしょう。
しかし、日本人には意識がなくても、日本も十分アジアの脅威になっていることを考えるべきだと思います。
武力を後ろ盾にしたやり方以外、ほんとうに他に方法はないのでしょうか。
バランスのとれた大局に立った政治の力はこういうときこそ発揮されるべきだと思うのですが。




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