『クラシックバタフライ』@ギャラリー舫


地下鉄九段下から銀座に出て、15日までの会期のリチャード・アンセル展『クラシックバタフライズ』へ。バタフライとは二枚の羽を持った複葉機で、第一次世界大戦時に戦闘機として使われました。リチャードさんは独自の方法で、CGで精密に世界の複葉機を上下前後左右を縮尺したものを作品化しています。たまたまお連れ合いとのご縁から、以前からリチャードさんの作品展は見ていますが、今回は大きなメディアで取り上げられたことや日本のバタフライが多かったことで訪づれるひとも、かなり多かったようです。
バタフライというように、生き物のようにみえて来るから不思議です。
戦闘機でもあるバタフライを復元、作品化することに抵抗を感じる人もきっと、いらっしゃるのではないかと思いますが、すでに過去のものとなってしまった天かける複葉機愛する人にとって、バタフライを戦争の道具の戦闘機として使ったという側面だけでなく、オブジェとして残したいと思うのもまた当然ではないでしょうか。
リチャードさんの言葉にすると「第一次世界大戦時の飛行機を、私はバタフライと呼んでいます。この木材とキャンパスで作られた脆弱でシンプルな機械は、人間の歴史として、また、戦争という厳しい状況にあってなお息づいた〈芸術〉として、私の目に映るのです」
その時代を生き、そこに搭乗した若者たちは、運命を託した愛機を独自の色に塗っていたといいます。そういうオリジナルな図柄のバタフライを復元しているのもリチャードさんならではないかと思います。





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