『失踪日記』著:吾妻ひでお〜見え隠れするリアリズム

ららさんが雑巾ダイアリーで紹介されていたコミック。
面白いですよ〜。お奨め!
冒頭に「このマンガは人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」ーリアルだと描くの辛いし、暗くなるからね。
とありますが、ほんとうは深刻なお話をネタにしたドキュメンタリーコミックス。
笑って読んでていていいものかしらと思いつつ、笑ってしまいます(笑)
漫画がかけなくなって、仕事を放り出し、真冬に野宿。ホームレス生活。食糧確保のためのゴミ箱漁りの日々を描いた『夜を歩く』 圧巻!ここまでやるの?おみそれしました!不思議な開放感。誰だって束縛されることなく生きたい。それでも、社会生活を捨てられないのがふつう。ほんとうにやっかいな動物ですね。ホームレスになる人にはいろんな理由があるとは思いますが。
ホームレスをしていてスカウトされ配管工になった『街を歩く』
アルコール依存症で入院した精神病院生活を綴った『アル中病棟』
これらすべて実話。一気に読ませてしまいます。
吾妻ひでおさんって、とっても繊細な非凡な人。それに、漫画家ってタイヘンなんですね。吾妻ひでおの他の漫画も読んでみたくなりました。



#吉祥寺井の頭公園風景