紫の花、青い花


9月に入って、夏休み気分もそろそろ抜け出さなければと思うこのごろです。


金沢、白川郷から帰って、8月の終わりに白浜、京都に行きました。
旅について、書きたいと思いながら、何も書くことがないような気がして、今ここにいる、ということのために、それを確認するために、出かけて行くのかもしれません。


南方熊楠の旧宅、記念館をたずねました。
1941年、戦争の始まる直前に亡くなった熊楠のデスマスクはうっすらとほこりをかぶっていて、紫の花をみていたという死の直前と、最後に訪れた穏やかな静けさをたしかに写しとっています。



照りつける陽射しにもかかわらず、朝顔の大輪が目に沁みるような青で、朝顔はきっと、潮風がすきなんですね。






#光とともに 楠樹齢800年@熊野