『JAPAN ROCK BAND FES.2008 新しい歴史が始まる日!』@日比谷野外音楽堂

azamiko2008-05-19



5月18日、頭脳警察が出演するというので、日比谷野外音楽堂に行きました。
頭脳警察のコンサートを聞いたのは、○十年ぶり。
かつて、一度だけ渋谷音楽堂で。
頭脳警察目的だったわけではないのに、そのときの衝撃・・・。
頭脳警察をご存じない方は幻想音楽夜話をご参考までに。


1975年解散以来、トシさんのドラム、パーカッションは友川かずき、バサラ、福島泰樹の絶叫短歌などのライヴでときどき耳にしていましたが、PANTAは、あのステージ以来です。
メタボだとか、声が出ないとか以前に嬉しくないうわさに聞いていたので、あまり期待はしなかったものの、がっかりするとイヤだなぁと思っていました。
サングラスに黒いフードで現れ、歌いだしたPANTAにそんな心配はまったく必要ありませんでした。
陽炎(かげろう)という若いバンドをバックにハスキーぎみで上手くないといわれている歌も声に艶があって、パワーもバックに負けていません。
愚直なまでにかっこいいのです。
バラード調の『さよなら世界夫人よ』から、『銃をとれ!』『ふざけるんじゃねぇよ』と自然に合唱になってゆきました。
(下の動画は別コンサート)

17年ぶりにNEWシングル『時代はサーカスの象にのって/cw間際に放て像にのって』を6月1日発売予定。先行発売をしていました。


出演バンドはほかにBLUES CREATION、紫、めんたんぴん 。
どのバンドも70年代から活動していたバンド。
BLUES CREATIONは38年ぶり、この日だけの復活ということで、ちょっと古さも感じましたが、紫、めんたんぴんは、新メンバーを加入しての編成。
なつかしのロックではなく、まさに、今のロックです。


特に、沖縄のハードロックバンドは、衝撃的です。
ジョージ紫、という沖縄のロックの草分け的キーボード奏者をリーダーに、解散、再結成を繰り返し、当時から本土のミュージッシャンに伝説的に語られていたといいます。
ぜひ、沖縄のライヴハウスで聴きたい!


めんたんぴんは自嘲気味に、北陸の田舎のバンドだとしきりに言っていましたが、パワー、のりのいいリズム、ボーカルの上手さ、キャリアがそのままバンドの持ち味をつくっているような厚みのある気持ちいい演奏でした。


司会はダディ竹千代というカルメン・マキのマネージャもやっていたこという元コミックバンドのなごみ系のひと。すごく好感がもてました。


かつて、尖がっていたロッカーたちも年を重ね、それでいて、ロック(揺り動かす)の志はいまだ冷めやらず、ひと味もふた味も加わって・・・。
コンサートのタイトル「新しい歴史が始まる日!」って、ちょっとおおげさ・・・って思いましたが、日本の音楽シーンを変革する再結成バンドたちかもしれません。