[美術]『ルドンの黒』@Bunkamura


版画と素描を中心に約200点。
こんなにたくさんのルドンの作品をみるのははじめてです。

蜘蛛や眼球、切り取られた頭部などユーモラスでグロテスクなルドンの作品は、アニメーションやマンガのキャラクターのようでもあります。
夢の記憶や意識下を感じさせる幻想性。


会場では、ルドンの作品を使ったアニメーションが上映されていて、1840年生まれのルドンの作品がとても近しいことを感じさせます。


武満徹がインスパイアされたという「眼をとじて」

逆説的な絵。
「眼を閉じて」は、しずかに眼をとじて、耳をすましている。
「眼をとじて」を見るためには眼をあけている。
見るとは「眼をとじて」感じること。


「物事を知る真実の眼は、魂の内なる眼である。我われの眼が閉じられたとき、われわれは自然と魂の接触を確立できるのだ」


「私の絵は、ただ見る人の想像力を刺激するだけで、それ自体を定義するものではない。それらは、何も定義しない。音楽と同じく私たちを定まらないあいまいな世界にいざなうのだ」

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武満徹『音楽の呼びさますもの』についてのBIN★さんの日記


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