おそれることなく。

azamiko2007-03-16



久しぶりに小沢牧子さんのお話を聞く機会に恵まれました。
小沢さんには、折にふれ、いつも力づけられている。

マスコミ報道がいかに洗脳の道具になってしまっているかという『チョムスキーとメディア』とリンクする内容。
ひとは疑心暗鬼になると、臆病になり、権力にも従順になって、簡単に統率されてしまうからね。
怖れることなく人と人とが横に繋がっていくことが大切です。
日常から世界をみること。


「治安はほんとうに悪化しているのか」ということひとつとっても、約8割の人は5年前より治安が悪くなっていると考えている。
実際は減少傾向にあり、先進国といわれる国の中でも青少年の殺人検挙数は、最も低く、成人よりも少ないのは日本だけといっていい。
それでも、犯罪の凶悪化、若者バッシング、戦後教育バッシング。


日本の青少年の殺人件数が他国に比べ極端に少ないのは、過去60年間、戦争していないことと大きな関係がある。
また、日本の少年法が厳罰主義ではなく、教育主義をとっていることも。
戦争のできる国にするためには、学校教育で愛国心を教える必要があるというわけだ。
こうしていじめや未履修問題の報道の後ろで、教育基本法の議論も十分されなまま、改悪されていった。


治安が悪くなっているというマスメディアの報道により、セキュリティービジネスは急成長を遂げ、セキュリティー株を買っていれば間違いないといわれる安定株などだとか。
人と人とが繋がるのではなく、恐怖心からセキュリティーに走り、関係は分断されてゆくことでしかないのだから。
今日本のやろうとしていることは、人間のあるべき姿から遠ざかる方向(彷徨)でしかない。


カウンセリングについての心理学研究者として、貴重な指摘も。

「傾聴・受容・共感」が現状適応へ、
「自由に自己決定」が自己責任へ。
カウンセリングが管理テクノロジーとして学校、家庭、職場、社会一般に浸透し、ソフトな形で人間管理を徹底させるツールになっている。