経験

azamiko2006-09-13

Mさんが仕事帰りにひったくりに会ったという。しかも肩の骨を骨折。
2ヶ月たってやっとなんとかよくなってきたという。
東京の郊外、老人世帯の多い住宅街は、夜も暗くなると街路を歩く人もなく、9時にもなるとひっそり。
引ったくり被害は前々からあったらしい。どうも彼女に狙いをつけていたのではないかと警察の話。
バックを手放さなかったので、一瞬、身体が宙を浮いて、引きずられ転倒した上に自転車もろとも若い犯人が激突、その衝撃で肩を骨折してしまったようだ。
悲鳴とも絶叫ともつかないありったけの声が犯人を諦めさせたらしい。
犯人はあわてて自転車で遁走、顔は街灯を背負っていたのでわからないが、そのときの記憶は鮮明にこびりついてしまうにちがいない。
思い出すと夜道を歩くのも恐くならないかと思うのだが、華奢なMさんにして、一週間治療で休んだだけで、仕事で相変わらず、夜道を帰っているという。
そんな時には声も出ないというのが普通らしいが、彼女には過去にも引ったくり以上のことがあったという。
若い頃、いきなり寄宿舎のトイレで背後から羽交い絞めにされたり、職場に一晩銃剣をもって篭城されたりと・・・。
穏やかな彼女が絶叫したのも身を守るすべを条件反射的に身につけていたからかもしれない。
あまり積みたくない経験ではあるのだけれど、感服。

恐い目にあって声がでないという夢をよくみる。
目を醒まし、ああ、夢でよかった。とか、
これは夢に違いないと夢の中で思っていたりする。
そんなときにはすでに目ざめているのかもしれない。
現実と夢との境界はとても曖昧だ。
夢の経験に実効性があるとしても役に立ちそうにない。


やはり、守護霊がついてくれていることにしておこう。
シモーヌ・ヴェイユにも、魔法使いがいたそうな・・・。