短歌の領分

今日、短歌をやっているAさんと専修大学神田校舎で開催された岡井隆枡野浩一の対談『短歌の領分』司会荻原秀幸を聞きに行った。
 一年以上前、ネットの歌会に参加して以来、短歌誌に応募したりしたこともあったけれど、自己流でつくることに限界を感じたことと精神的なゆとりのなさから歌を生み出す楽しさを感じられなくなってしまったことから、短歌は遠くなっていた。
ある歌人氏から、「ふっと短歌が浮かんでくるような心持ちになるときがあざみ子さんに訪れることをお祈りしています」というメールをいただいた時には、言いしれぬ温かさと悲しさを感じてしまった。
「あぁ、そうか。歌はつくるものではなく、ふっと浮かんでくるものなのか。そして、力づけるものなのだ」
悲しいかな私にふっと短歌が浮かんでくるようなことはない。
 正確な表現は忘れたけれど、枡野さんが「同じ本を読んでも、愛情のある人が読むのと愛情のない人が読むのとでは、まるで違う本である」というようなことを言っていたが、身につまされる言葉だった。
・・・私には愛が欠落している。