オリオン座といわれた天才たち

azamiko2005-07-20

みなさま、おひさしぶりです。
アクセスしてくださってありがとうございます。
ブログ放置状態になってしまいました。
今日は東京地方、すこ〜し涼しいですが、お元気ですか。
暑さのせいにするつもりはありませんが、招待券をもらっていたのに、小林古径展に行きそびれてしまいました。24日で終わってしまうレオノール・フィニ展には必ず行きたいと思います。
ところで、またちょっと前のお話になります。

喜怒哀楽?な一日

7月17日(日)は竹田賢一・大正琴即興独弾こなきじじぃのくりごとよげん[児啼爺的繰言預言]に行って来ました。キッドアイラックアートホールは明大前徒歩2分、小さな細長いビル。ギャラリーがあるというのでちょっと早めに行きました。
高間筆子という大正期の21歳で自殺した天才といわれた画家のギャラリー「絵のない美術館」。「絵のない美術館」というとおり筆子の肉筆画は一枚もありません。関東大震災で自宅に保管されていた絵をすべて消失してしまったからです。筆子の略歴、写真、詩。彼女に関する小さな資料館という感じです。高間筆子幻景―大正を駆けぬけた夭折の画家
入館者には死後彼女の作品を纏めて出版された詩画集から、絵をプロジェクターでスライド上映してみせているようです。直接5階に行ってしまったので、上映しておらず、見れませんでしたが、地下のカフェ『槐多』で復刻版の詩画集を見ました。デカダン村山槐多
たしか筆子の絵は切手になっていたと記憶していますが、違うかもしれません。私の記憶の中では、なぜか絵そのものはまるで違うのにもかかわらず、萬鉄五郎の絵の切手の記憶と重複します。また、長谷川利行の描いた女性像とも重なります。アウトローと呼ばれた画家―評伝長谷川利行地下の小さなブックカフェ『槐多』には大正8年22歳 5ヶ月で夭折した天才詩人画家村山槐多の絵が3枚掛かっていて、文学、美術関連の貴重な本がたくさんあり、自由に読めます。明大前に行かれる機会があれば、立ち寄ってみられるのもいいのでは。

竹田さんの大正琴の演奏はA-MUSIKとして一度だけ聴いたことがありまが、現在、A-MUSIKの活動は休止状態。大熊亘(cl)、千野秀一(p 、key)参加のA-MUSIKは今まで聴いたライヴの中でもベスト5に入ります。
リリースされなかった『生きてるうちに見られなかった夢を』のCD-Rが友人からまわりまわって我が家にあります。このライヴを聴きたいというのが念願なのですが・・・。ところで、この日の竹田さんのソロはかなり実験的なものでした(笑)。ドリンク付ライヴということで、少しだったのでワインを選んだせいもあり、気持ちよく酔ってしまいました。もともと微分音に弱いので、エフェクターのかかった大正琴の音にも酔って、聴きながら、半分は眠っていたと思います(笑)。竹田さんの風貌はインドの修行僧のようで、身につけているものはおしゃれなタウン系。Those Were the Days

最後に竹田さんが歌ったメアリーホプキンスで有名な『THOSE WERE THE DAYS』(邦題:悲しき天使)は私のとても好きな曲なのですが、原曲はロシア民謡。竹田さんらしい詩に代えて、音程がちょっとおかしいと思われたのか、何回も歌いなおされていたのが、いかにも竹田さんらしくて可笑しかった。演奏後、竹田さんには、「A-MUSIKをお願いします」と言っておきました(笑)


井の頭公園の池

『モスクワ郊外の夕べ』

『THOSE WERE THE DAYS』(邦題:悲しき天使)の原曲?
『モスクワ郊外の夕べ』作詞 :マトウソフスキー、作曲:セドイ
http://www.geocities.jp/machi0822jp/mosukuwa(音楽が流れるまで、少し時間がかかります)

無言館に関するページ

キッドアイラックアートホールは無言館信濃デッサン館と繋がりがあります。

うらたじゅんさんのサイト
http://www.ne.jp/asahi/jun/urata/mugon.htm

日本兵無言館」戦没画学生の美術館 
http://blog.kingdom.or.jp/darumaeringi?day=20050528

上田 無言館
http://www.ct.sakura.ne.jp/~ktutida/shinsyu/mugon2-9.htm